東京都市大等々力高校 学校案内2022
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13小学生の頃から憧れていた獣医の道をめざして大学で培った知識や技術を社会に還元していきたい村田 みなさんが現在、学んでいる大学の学部や学科をめざした経緯を教えてください。麻生 僕は日本史と地理に興味があり、筑波大学の人文・文化学類なら歴史地理学という学問を研究できることを知って、この大学を志望しました。杉本 小学生の時、沖縄にある美ら海水族館の獣医さんの話を本で読み、獣医さんの仕事に憧れたことがきっかけでした。日大の獣医学科を選んだのは、獣医師の国家試験の合格率が高かったからです。西喜 僕は論理的な思考力が問われる化学が好きで、大学で研究したいと考えていました。最難関私大の上智大学をめざしたのは、父が『難易度が高い大学ほど、最先端の設備も整い、優秀な教授や学生が集まる』と何度も口にしていたからです。村田 第一志望の大学合格に向けて、3人とも真剣に勉強している姿が鮮やかに記憶に残っています。麻生 高2と高3の2年間、僕のクラスの担任を務めてくださった村田先生には手厚く指導していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。特に面談では『長文の過去問題を数多く解いたほうがいい』と英語の勉強方法をアドバイスしていただきました。村田 他の科目も含めて幅広く勉強した結果、麻生くんは大学入学共通テストの総合点がクラスで最高でしたね。杉本 私は英語のリーディングが苦手だったのですが、村田先生に読解のポイントや時間配分を丁寧に教えていただきました。その結果、入試本番で英語の力を存分に発揮できました。村田 杉本さんは上品で礼儀正しく、私たち教員の言葉に素直に耳を傾けていました。その素直さや謙虚さが成績向上につながったのだと思います。西喜 僕も英語が得意ではなかったのですが、村田先生から『英単語や英熟語をできるかぎり覚えるように』とアドバイスをしていただきました。その上で僕は文の構造を把握できるように勉強した結果、長文読解の力をつけることができました。村田 西喜くんは自分で考えて行動するタイプの生徒でした。勉強も自分で創意工夫を重ねて、効果的な方法を生み出し、知識を積み重ねていった結果が、西喜くんの“今”につながっているのでしょう。村田 部活動や行事には、どのような思い出がありますか?麻生 僕が副部長を務めていたサッカー部が、引退前の大会で勝てたことが最高の思い出です。行事では体育祭が心に残っています。僕たちの学年はコロナによってしばらく行事が中止になったため、高3の時に再開した体育祭はクラスの壁を超えて、みんなの気持ちがひとつになり、大いに盛り上がりました。杉本 私も体育祭が思い出に残っています。女子は体育祭でダンスを発表します。みんなで放課後遅くまで残って練習に励み、本番が終わった後は達成感を分かち合うことができました。また、私が副部長を務めていたバスケットボール部が、高3のインターハイ予選で初めて3回戦に進出できた時の感動も忘れられません。西喜 僕は部活動に入っていませんでしたが、勉強が部活のような存在になっていました。放課後、自習室に遅くまで残って勉強したことが、かけがえのない思い出になっています。村田 最後に将来の目標を教えてください。麻生 僕はこの学校で『ノブレス・オブリージュ』の精神について学びました。そのひとつが社会に貢献することの尊さです。筑波大学の人文学類は3年次になると歴史地理学を専門的に研究することになります。ここで培った知識や技術を社会に還元するために学校の教員や、地域社会のために働く公務員の職に就きたいと考えています。また、測量関係の仕事も視野に入れています。杉本 私は今、獣医学科の友人たちと動物愛護について話し合ったり、都内にある動物愛護施設を見学に訪れたりしています。その施設は、捨てられたり虐待されたりしたペットの犬や猫を保護し、新しい飼い主を見つける活動をしています。将来は、動物愛護のために力を尽くしたいと思います。西喜 上智大学の物質生命理工学科では「生物や物理や化学を融合させ、地球環境に融和する新しい物質・生命観を実現すること」を掲げています。将来の具体的な仕事はまだ模索中ですが、この考え方に非常に共感できるので、今は学問に打ち込みたいと考えています。上智大学理工学部物質生命理工学科 1年西喜 さん筑波大学人文・文化学群人文学類 1年麻生 さん日本大学生物資源科学部獣医学科 1年杉本 さん英語担当村田 涼 教諭筑波大、日大獣医学科、上智大に合格した3人が振り返る、友情を育みながら、高い目標に向けて学んだ3年間麻生さんは筑波大学人文・文化学群人文学類に、杉本さんは日本大学生物資源科学部獣医学科に、西喜さんは上智大学理工学部物質生命理工学科にこの春、現役合格。3人に高校時代の思い出や、将来の目標などを語ってもらいました。聞き手は、3人に英語を教えた村田涼教諭です。

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