2022年度_東京都市大等々力中学校_パンフレット
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SCHOOL GUIDE19部に、高校では合唱部に所属していました。小池 はい。弓道部では上下関係の、合唱部ではチームワークの大切さを学ぶことができました。中2の時には弓道部が東京都大会の団体戦で2位になり、みんなで力を合わせることの尊さを実感できました。岩城 みなさんは第一志望の大学に現役合格を果たしました。それぞれの志望校をめざしたきっかけは何でしたか?金澤 東大は全国からトップクラスの成績の人たちが集まっています。そんな環境で、刺激しあえる仲間と出会い、自分を高めたかったことです。河原 私は中2の時に「風に立つライオン」という映画に感動したことがきっかけです。この映画はアフリカで治療にあたる日本人医師の姿を描いています。この作品を見て、私も発展途上国の子どもたちに何かできないかと思うようになったのです。そして、東京外国語大学で国際関係論を学び、途上国の教育の発展に貢献しようと考えるようになりました。岩城 河原さんが中学の時、地理の授業でアフリカの人たちに対し、日本人として、どう責務を果たすべきかをプレゼンテーションしたのを覚えています。河原 岩城先生の地理の授業では、多くのことを学ばせていただきました。校長先生が常におっしゃっていた「ノブレス・オブリージュ」の精神も、6年間を通して心に浸透しました。片山 私は姉が早稲田に行っていること、そして私学で最もレベルの高い大学をめざしたいと思ったことがきっかけです。教育学部の英語英文学科を選んだのは、将来、英語を使う職業に就きたかったからです。街づくりや都市開発のお仕事にも興味があります。小池 僕は小学生の時、親戚を癌でなくしました。その時、病気の人たちのために力を尽くすことができたらと思い、医療系の仕事をめざすようになったのです。都市大等々力に入学してから、放射線技師の存在を知りました。放射線で癌を早期に発見できれば、早期治療に大きく貢献することができます。そこで、この専門職をめざすことに決めました。 東京都立大学の健康福祉学部を選んだのは、この大学のこの学部が多くの医療従事者を都立の病院に送り出しているからです。僕はニュースで、コロナ禍の中、感染のリスクと戦いながら東京都内の病院で治療にあたる医療従事者の姿をニュースで見て感銘を受けました。そして、僕も医療の最前線である都内の病院で働きたいと思ったのです。松前 金澤さんは勉強だけでなく、行事にも真剣に取り組んでいましたね。特に藍桐祭(文化祭)では、開会式や閉会式で生徒たちをまとめる役に就き、リーダーシップを発揮していた姿が印象に残っています。金澤 どうすれば、みんなの心に響く開会式や閉会式にできるのか。役員たちでアイデアを出し合いながら企画をまとめ、校長先生にプレゼンテーションしました。私はこの体験を通して、他の人たちの声にしっかりと耳を傾けた上で、自分の意見を主張することの大切さを知りました。小池 高1の藍桐祭で僕のクラスでは、スイーツの模擬店を出店しました。担任の先生もまじえて、みんなで話し合い、心をひとつにして準備を進め、藍桐祭が終わった後はクラスの絆がさらに強まっていました。この経験は、高2で、合唱部の部長になった時、みんなをまとめる際の糧になりました。金澤さんが話したように、自分の意見を伝えるには、まず、みんなの意見を受け入れることが必要だと痛感したのです。河原 このように都市大等々力の素晴らしさは、生徒が藍桐祭を始めとする行事に本気で向き合う校風があることです。体育祭やスポーツ大会では、みんなが夢中で競い合い、応援していました。「行事にしても勉強にしても、自信を持って、自分のやりたいことを貫き通すべきだ。」ある先生がそうおっしゃっていました。私はその一言によって、すべての面で大きく前進できた気がします。片山 藍桐祭も、合唱コンクールも、やり終えた後は達成感で満たされました。その喜びを分かち合うことで、クラスメートとの友情もさらに深まり、一生付き合っていける友人たちを得られました。河原 私は1人ではできないことも、みんなと励まし合うことで達成できることに気づけました。小池 現在の医療現場では、1人の患者さんに対して多くのスタッフが連携して治療やケアにあたる、チーム医療が主流になっています。この学校の授業や部活動や行事で培ったコミュニケーション能力を、将来、放射線技師という仕事に活かしていきたいと思います。そして、患者さんの気持ちを理解し、寄り添い、信頼感を得られる放射線技師になることが目標です。金澤 私もこの学校で学んだことを糧にして、大学で一層学問に打ち込み、将来社会貢献に力を尽くしていきたいと考えています。卒業生一同 6年間、ありがとうございました。 学年部長国語担当松前 ゆみ子教諭社会(地理)担当岩城 裕亮教諭発展途上国の教育の発展に貢献するために6年間で学んだことを糧に大学で一層、学問に打ち込んでいきたい7人の先生方に答案を添削していただきました岩城 その目標を達成するために、みなさんはどのような努力を積み重ねていきましたか?金澤 中学の時から「TQノート」に自分が立てた学習計画を書き込み、その計画通りに勉強をするように努めてきました。このノートを毎日書くことで時間の管理能力を磨き上げることができました。河原 「TQノート」に書き込むのは1週間の計画でしたが、私はその計画を延長させていました。大学受験に向けて、いつまでにどれくらいの学力をつけておけば合格するかを考えながら勉強していたのです。片山 このノートには最後に1日の感想を書く箇所があります。私の担任の先生は英語の担当だったので、私は感想を英語で書き、先生も英語でコメントを返してくださいました。金澤 高校時代には「TQノート」に担任の岩城先生が毎日メッセージを書いてくださって励まされたものです。この学校の先生方は情熱を持って教育に力を注がれていました。私は東大の二次試験の記述式問題の対策として、7人の先生方に答案の添削をしていただきました。先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。小池 僕は大学共通テストで高得点を獲得するために「TQノート」を駆使しながら、どの教科の知識もバランスよく身につけるように努めました。岩城先生には中2と高2、高3で地理を教えていただきました。そこで、僕は大学共通テストの社会の試験に地理を選びました。岩城先生の基礎をどこまでも大切にする授業が試験で役立ち、感謝しています。患者さんに寄り添える放射線技師になりたい2022

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