等々力中学PDF_web用
24/40

6YEARS HISTORY66し、高3の春に引退するいました。又川 私はTくんが中3に進級する時、「S特選クラスで学んでみない?」と勧めたことがあります。「6年間の軌跡」(22ページから23ページ)に登場した3人に中高時代の思い出や将来のビジョンなどを語ってもらいました。聞き手は、石黒裕次郎教諭(社会科担当)と又川初恵教諭(技術家庭科担当)です。石黒教諭はTさんとHさんの担任を務め、又川教諭は学年部長として3人を指導してきました。又川初恵教諭生活科学部食物栄養学科1年石黒 みなさんが都市大等々力に入学したきっかけを教えてください。T 僕は家族でアメリカに5年ほど住んでいました。帰国後、塾の先生から「進学実績を伸ばしている学校があるよ」と、勧められたことがきっかけです。そのアドバイスに従って帰国生入試で受験しました。H 小2からチアダンスを始めた私は、この学校がチアの強豪校だったので受験しました。入学後は舞チア部に入部まで続けました。K 私もTくんと同じく帰国生です。小1から小5までカナダに住んでいて、帰国生入試で受験しました。私には東京大帰国生入試でこの学校を受験取り出しクラスで英語力を維持毎日の授業を大切にして基礎を培ったことが合格の秘訣貴重な体験を積み重ね、行事や部活動に励み、友情を培いながら、高い志を胸に歩んだ日々。TOKYO CITY UNIVERSITY TODOROKI JUNIOR AND SENIOR HIGH SCHOOL246年間の軌跡(技術家庭科担当・学年部長)お茶の水女子大学Kさん学に通う、ひとつ年上の兄がいます。その兄がこの学校に通っていたこと、帰国生の教育に力を入れていること、何回か文化祭に訪れて校風に憧れていたことがきっかけです。 入学してから2年間、英語の取り出しクラスで英語力を維持し、中3からは「特選GL(グローバルリーダー)クラス」で、高2からは「S特選クラス」で学びました。Tくんとは4年間、同じクラスです。石黒 私は中1から3人に地理や公民を教えてきました。高2から高3までの2年間は、TくんとKさんの担任を務めるなど3人に6年間関わってきました。 Tくんは高2の春まで剣道部に所属していました。彼は高1の時点で東大に進学するという目標が明確になってくると、模試のA判定をキープ東京大学文科二類1年Tさん一橋大学商学部1年Hさんしなければならないというプレッシャーを感じていたようです。その重圧に負けず、東大をめざしていた他の生徒たちが志望校を変えていく中で、初志貫徹して現役合格を果たしました。T 僕が東大をめざした理由のひとつは「成長し続ける人間でいたい」と思ったからです。成績が伸びてきた時、又川先生から「君なら東大に行けるよ」と背中を強く押していただき、第一志望に決めました。予習や復習といった勉強から、受験勉強へとシフトして合格まで辿り着けたのは、毎日の授業を大切にして、基礎学力を積み上げてきたことが大きいといえます。同じクラスのKさんとは定期試験の結果を競って、切磋琢磨してするとTくんは「このまま特選GLクラスの仲間といっしょに勉強したい」といって断ったのです。友達の一人ひとりを大切にする生徒だと感心しました。石黒裕次郎教諭(社会科担当)「成長し続ける人間でありたい」 そう思って東大をめざしました東京大学、一橋大学、お茶の水女子大学にそれぞれ一般選抜で現役合格3人が母校での6年間を恩師と振り返る

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る