東京都市大学 等々力中学校・高等学校

【行事】音楽鑑賞教室 11月11日(木)【高校1年】

行事

指揮 リッカルド・ムーティ
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
曲目 交響曲第4番「イタリア」(F.メンデルスゾーン)
   (アンコール)歌劇「運命の力」序曲(G .ヴェルディ)
会場 サントリー・ホール

開場とともに颯爽と現れたムーティー氏とウィーンフィルの面々に、緊張と期待の入り混じった生徒たち。すぐに演奏が始まるかと思いきや、通訳を介しての細かな楽曲解説が始まりました。時にはユーモアを交えながら、また時には舞曲の説明のために、80歳のマエストロがステージ上で軽やかに飛び跳ね(!)、全4楽章を30分かけて熱く語り尽くしました。
万を持しての「イタリア」スタート。沸き立つような豊かな倍音,混ざり合っているのに個々の楽器の音がくっきりと聞き分けることが出来る不思議な音色。50年間ウィーンフィルを振り続けてきたマエストロの棒に,まったく乱れないアンサンブル。そしてアップテンポの第4楽章(最終楽章)は,緊張感の溢れる演奏で,指揮者がいかにこのオケをしっかりと手中に収めているかが良くわかる内容でした。指揮者によってその演奏も大きく変わると言われるオーケストラですが,この演奏は紛れもない超一級品でした。
アンコールはヴェルディの歌曲からの名序曲。ミラノ・スカラ座の音楽監督を20年務めたムーティー氏の面目躍如。場面転換の多いショートピースを,本領発揮と言わんばかりに,色彩感たっぷりにまとめ上げた秀逸な演奏。曲最後のフェルマータの後,会場は大きな熱い拍手に包まれました。アンコールの曲を知っていた生徒は殆どいなかったと思いますが,そんなことはお構いなしに,会場中の生徒たちの心は鷲掴みにされました。
たった1時間のステージでした,が夢のような体験となった音楽鑑賞教室でした。

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