東京都市大学 等々力中学校・高等学校

【行事】キャリア・フェア【中学2年】

行事

2月19日(土)に中学2年生はキャリア・フェアを開催しました。

キャリア・フェアとは本校保護者の皆様にご来校いただき、ご自身の職業についてのご講演を行っていただく行事です。今年度は20名の保護者の皆様がご講演者として立候補くださいました。

生徒はひとりにつき2つの講座を聴講しました。自身の興味のある職種・業種のお話を真剣なまなざしで拝聴していました。キャリア・フェアを通じて、1つの職業のことだけでなく、生徒たちはもっと大きな、重要なことを学ぶことができたと思います。

こんな話を思い出しました。
イソップ寓話の中の「3人のレンガ積み」という話です。

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、3人のレンガ積みに出会います。その3人はそれぞれ異なった思いでレンガ積みをしています。

ある男は「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。」と述べます。
また、別の男は「この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。」と述べます。
最後に出会う3人目の男はこのように述べます。「俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!素晴らしいだろう!」と。

旅人は、最後に出会ったその男にお礼の言葉を残します。


ご講演者の皆様が、一生懸命にご自身の職業について語ってくださっている姿を拝見し、一教員である私自身も大きな刺激を受けました。ご講演者の皆様は、この寓話のはじめの2人の男のように「仕方なく働く人」「お金のためだけに働く人」とは異なり、さらに高次のモチベーションをもって仕事に携わっていらっしゃるのだろうと感じました。ご講演を通じて、生徒たちは「働くことの魅力」を存分に感じ取ったことでしょう。

キャリア・フェアで学んだことは、勉強にも通じることがあると思います。実際に、そういった内容を生徒へ伝えてくださった保護者の方々もいらっしゃいました。「仕方なく学ぶ」「お金になりそうなことだけ学ぶ」のではなく、「もっと重要なことのために学ぶ」。学んでいるときにはその意味は分からなくとも、すべての学びが将来へとつながると考えて、生徒たちにはさらに勉学に励んでいってほしいと思います。このキャリア・フェアの経験は必ずや生徒たちの生きる糧となるはずです。

ご協力いただきました保護者の皆様、誠にありがとうございました。

※プライバシー保護のためぼかし加工をしております

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