6月28日(土)の3・4時間目に、WFP協会の方をお招きし、講演会と「ハンガーバンケット」のワークショップを実施しました。
中学2年生になり、日々の勉強に励みながらも、生徒たちは少しずつ自分の身の回りから、学年・学校、そして地域や社会へと視野を広げ始めています。
今回のWFPの日は、そうしたタイミングで「世界の食と貧困」について深く考える機会となりました。
講演会では、私たちが当たり前のように食べている日々の食事が、実はどれほど恵まれていることかを改めて実感しました。
さらに、世界には飢餓に苦しむ子どもたちがいる一方で、食料自体は不足しておらず、むしろ大量に廃棄されているという現実を、具体的なデータとともに学びました。
その後のハンガーバンケットでは、身近なお菓子を使い、「世界の食料格差」を体感するワークショップが行われました。
生徒たちはくじ引きによってグループに分けられ、それぞれ異なる量・種類のお菓子を受け取りました。「今の自分たちにできること」について具体的な方策を考えながら話し合い、発表することができました。
この体験を通して、世界には生まれた場所が違うだけで、十分な食事をとることすらできない子どもたちがいることを実感しました。
ある教会の方が「皆さんが今日学んだ“貧しい国に生まれた子どもたち”という存在は、まさにグループ分けをされた皆さんと同じように、ただ“くじ引き”のような偶然でその環境に生まれただけなのです。そして、皆さんが食に困らず学べているのも、実は“たまたま”のことなのです」と語ってくださいました。
その言葉は、生徒たちの心に強く残ったようで、振り返りシートには「今、この瞬間から自分にできることを始めたい」という思いがたくさん書き残されていました。
生徒だけでなく教員にとっても、多くの気づきと学びがあった一日でした。
今回の貴重な機会をご提供くださったWFP協会の皆様に、心より感謝申し上げます。


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