東京都市大学 等々力中学校・高等学校

帰国生保護者座談会

Returnees Parents Roundtable

海外で培った英語力や
国際感覚を活かし、
グローバル社会に
大きく貢献してほしい

現在、帰国生である中2の息子さんを本校に通わせている3名にお話をうかがいました。
聞き手は草間雅行校長です。
なお、息子さんは3人とも、帰国生を中心にした英語の取り出し授業を行うαクラスで学んでいます。

  • S・Sさん息子さんの滞在国:タイ
    滞在期間:4歳~小5

  • Y・Sさん息子さんの滞在国:オーストラリア
    滞在期間:小2~小4

  • M・Yさん息子さんの滞在国:トルコ
    滞在期間:3歳~小4

  • 聞き役
    校長 草間 雅行

息子に最も合っている
そう確信してこの学校を受験

草間校長お子さんたちは現地でどのように過ごしていましたか?

S・Sさん息子はバンコクのインターナショナルスクールに6年間通い、週1回、日本人の先生からから日本語の授業を受けていました。その他の授業は英語で、タイ語の授業もあります。4歳からこの学校に通っていましたが、学校生活にはすっかり馴染んでいましたね。3歳年上の姉とは家でも英語で会話をしていました。

Y・Sさん私の息子はシドニーにある日本人学校の国際学級に通っていました。2年と4ヵ月です。授業はすべて英語で、クラスにはオーストラリア人のお子さんも学んでいました。豊かな自然が広がるシドニーの環境は素晴らしく、息子はのびのびと育ちました。英語の力もつき、帰国後には英検準1級を取得しています。

M・Yさんうちは息子が4歳になる前にイスタンブールに行き、現地の幼稚園を経て、インターナショナルスクール通いました。向こうで6年半ほど過ごしたことになります。インターナショナルスクールでは英語とトルコ語で授業が行われていました。クラスには欧米人よりも、中東諸国や旧ソ連領だった国々の生徒が多く在籍していました。宗教や価値観、国民性も違う子たちに囲まれた環境でしたが、息子は楽しそうに学校生活を送り、異文化を自然と受け入れていく姿勢を身につけていきました。

草間校長帰国後に本校を選んでいただいた理由をお聞かせください。

S・Sさん息子自身も6年間で身につけた英語の力を伸ばせる学校に通うことを望んでいました。そこで帰国生枠のあるこちらの学校を見学に訪れ、家族全員が気に入ったことが理由です。感動したのが放課後のフォロー体制です。小テストに合格するまで先生方が徹底して指導してくださるのを見て、こちらの学校が息子に最も合っていると確信して受験させていただきました。

Y・SさんS・Sさんのお子さんと私の息子も同じです。英語力をさらに高められる学校への入学を希望していたので数校を受験しました。合格した中でこちらを選んだ理由は、生徒さんの勤勉な姿を帰国生説明会で目にしたこと、国際教育も含めた行事の種類の多さ、αクラスに魅力を感じました。また、入学後は運動部に入部も考えていたので、十分な部活動と運動施設があることも決め手になりました。

M・Yさんトルコから帰国してから私たちが住んだのが仙台市でした。仙台市には息子を通わせたいと思う学校が少なく、当時はコロナ禍だったため、学校説明会にも参加できない状況でした。そんな時、こちらの学校の紹介動画をネットで拝見させていただいたのです。生徒さんの生の声が心に響く丁寧なつくりで、私たち家族はこの学校しかないと思いました。特に主人は時間の管理能力を身につけられるTQノートを高く評価していましたね。そこでこちらの学校に息子を通わせるために仙台市から都内に越してきました。

壁を乗り越えられたことに
私は胸が熱くなりました

草間校長では、本校に入学してから、お子さんのどのような姿に成長を感じていますか?

S・Sさん息子はバレーボール部に入っています。バレーを始めたのは中学からです。保護者会の後、その練習風景を目にしたところ、フォームがきちんとできていて、1年間でこんなにも成長するのかと感動しました。学習面に関しては、計画を立てるなど勉強のしかたを学んだように感じています。行事にも熱心に取り組み、1年生全員の前でタイでの生活について堂々とプレゼンをする息子の姿を見た時には、親として頼もしく思えました。

Y・Sさん自立心が身についてきたと強く感じています。学習面についても、自分できちんと計画を立てて、テニス部の練習と勉強との両立を図ろうとしている熱意が伝わってきますね。学校の自習室も積極的に活用しているようです。また、友人にも恵まれ、勉強でわからないところがあればお互いに教えあったり支援をし合う関係を築けていることも嬉しく思います。

M・Yさんある日の夜、息子が意気消沈していたので、話を聞いたところ「課題をこのままこなしていけるか不安だ」というのです。心配していたのですが、朝になったら「僕は自分ができることをせいいっぱいやろうと思う」といって笑顔で学校に向かいました。そして後日、中間テストの結果を私に誇らしげに見せてくれたのです。「僕もやればできることがわかった!」と喜んでいました。先生方のサポートと息子の気づきが実を結んで、息子がひとつの壁を乗り越えられたのだと思い、私は胸が熱くなりました。

草間校長帰国生のお子さんたちは、言語や生活習慣の違い、異文化など、海外で様々な困難に直面しながらたくましく育っていったと思います。こうしたエネルギーが本校の一般生にも大きな好影響を及ぼしています。たとえば、自分の意見を明確に主張できること、グローバルな視点や高度な英語力を持っていることなどが、一般生がめざす目標になっているのです。反対に帰国生が苦手な国語や社会などを、一般生が教える姿も見られます。こうして帰国生と一般生がお互いを高め合う環境が本校に生まれています。帰国生の中から最難関大学や医学部、海外大学に進学する生徒も増えてきました。帰国生のお子さんたちが将来、海外で身につけた力を活かしてグローバル社会に大きく貢献してくれることを全教員が期待しています。

※上記の学年は全てインタビュー時の学年です。